2017年2月28日火曜日

電子書籍に感じるデメリット

電子書籍に感じるデメリット
私が編集者だったころは電子書籍の黎明期でした。
今も版元ごとで試行錯誤している部分があるかもれしれませんが、最近ではかなり身近なものになった感じがします。

すでに私自身も、Kindle・ipod touch・PCと3つのデバイスで、キンドルストアやアイブックストアを主な購入先および書棚として、かなりの本を購入し読んできました。

言わずもがなですが、電子書籍のメリットとして

  • 場所を取らずたくさんの本を、いつでもどこでも読むことができる点
  • 検索性に優れ、ネットを介した情報の共有や広がりが持てる

など、紙の本にはない恩恵があるわけですが、それでも電子書籍に多くの時間接してきた中で、どうしても感じてしまうデメリットがあります。


個人的に電子書籍に感じるデメリットとして、

  • 読後感として、体系的な知識を得た感覚が乏しい。
  • 読んだ後に、読み返すことがほとんどなく記憶に残りづらい。
  • 買った後でも、持っていることを忘れてしまうことがある。

などが、あります。

漫画のようなパラパラ読んで感覚的に楽しむ本は、電子書籍として向いているのかもしれません。

ですが、例えば実用書や参考書のような、情報を体系的にパッケージしてあり、全体として一つのことを学習して身につける、みたいな本は、電子書籍としては不適格なのではないかと感じています。

紙の本として手元に枕元に置いて、とりあえず積ん読、ときどき手にとってパラパラ眺める。そのうちにパラパラ全体を眺めながら、読み込んでいく。

という流れで、本に接することが多い私は、小説や漫画や図鑑などのようなもの以外で、本当に欲しい本は、やはり紙の本で購入し続けると思います。

とはいえ、学校教育に電子教科書が食い込み始めている状況を鑑みると、上記の感覚は次の世代ではなくなっているのかもしれない、という気もしてます。